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PATTERN
パターン解説

上司・社長・顧客NTR。夫の出世や契約のため、弱みを握られて上司や得意先に妻を差し出す

上司、社長、取引先の担当者。寝取る側が「仕事上の立場が上の人物」である型です。該当作品はおよそ2,015件あり、寝取られ作品のなかでも大きなかたまりを作っています。

この型の特徴は、理由の説明にほとんど手間がかからないことです。上下関係がある、という一行の設定だけで、断れない状況と、断らせない側の動機が同時に成立します。そのぶん作者は心理の描写に紙幅を使えるので、結果として心理の描き方の幅が最も広い型になっています。ここでは、この型がどう組み立てられているかを分解して整理します。

立場の差が、そのまま理由になる型

寝取られ作品では、加害側に「なぜこの人物を狙うのか」という動機を用意する必要があります。多くの型では、執着や逆恨み、偶然の出会いといった説明を挿し込むことになります。

ところがこの型では、その説明が要りません。立場が上であること自体が、要求できる理由と、断れない理由を同時に供給するからです。なぜ要求できるのかは「上だから」で済み、なぜ断れないのかも「下だから」で済みます。加害側の人物像が薄くても構造が崩れないため、作品によっては相手の顔や名前すらほとんど描かれないこともあります。

この型が省略できるもの
  • 加害側が狙う動機の説明
  • 逃げられない物理的な状況の作り込み
  • 関係が続く理由(仕事が続く限り関係も続く)

説明が省ける代わりに、この型では三人目の存在が常に効いてきます。夫の立場、夫のキャリア、夫が知っているかどうか。ここが他の型と最も違う点で、寝取られの構造そのものについては基本解説のほうで整理しています。

夫が差し出す型と、妻が申し出る型

この型は大きく二つに割れます。どちらを読むかで、感情を預ける先が変わります。

ひとつは夫が差し出す型です。夫が自分の昇進や失敗の穴埋めのために、妻を差し出す側に回ります。この場合、読者の感情はほぼ妻側に置かれます。守るべき立場の人間が加害の側に回ってしまうため、裏切りが二重になるからです。妻の心情は「相手に対する抵抗」よりも「夫に対する失望」として描かれることが多く、後半で妻が夫に戻らない選択をする展開につながりやすくなります。

もうひとつは妻が自ら申し出る型です。夫の窮地を知った妻が、夫に黙って話をつけに行きます。この場合、感情の置き場所は逆になります。妻の行動が自発である以上、責める対象がいなくなり、読者は「知らないまま助けられている夫」の側に視点を置くことになります。

同じ「上司NTR」でも、夫が差し出す型は妻の物語、妻が申し出る型は夫の物語になりやすい。紹介文の主語がどちらになっているかで、だいたい判別できます。

この二つを混同したまま作品を選ぶと、期待していた側の心理がほとんど描かれていない、ということが起こります。寝取られに惹かれる心理の面から見ても、この二つは別の欲求に応えるものだと考えたほうが整理しやすくなります。

「出世」「契約」という目的の使われ方

この型では、必ずといっていいほど具体的な目的が置かれます。昇進、部署異動、契約の継続、融資、解雇の回避。いずれも「達成されるかどうかが外から見て判定できる」目的であることが共通しています。

これは偶然ではないようです。目的が明確だと、作品のなかに自然と締め切りが生まれます。人事が決まるまで、契約更新の日まで、という区切りがあることで、関係の継続に理由がつき、同時に終わりの予感も生まれます。目的のない関係は、続く理由も終わる理由も作者が別途用意しなければなりません。

  • 出世・昇進:期限が人事の時期に固定され、それまで関係が続く
  • 契約・受注:一度で終わらず、更新のたびに繰り返される構造を作りやすい
  • 解雇の回避:達成しても状況が良くならないため、関係が終わりにくい

三つ目は少し性格が違います。守るための目的は、達成しても現状維持にしかならないので、支払いが続いてしまいます。長期化する作品はこの形を採っていることが多いようです。

弱みを握られている場合と、ただ立場が上の場合

同じ上下関係でも、弱みの有無で作品の温度がかなり変わります。

弱みを握られている場合、要求は具体的な脅しとして提示されます。横領の証拠、過去の失敗、書類の不備。この場合、妻の側に選択の余地がほとんどないため、心理描写は「受け入れるかどうか」ではなく「受け入れたあと、自分をどう説明するか」に集中します。

一方、単に立場が上なだけの場合は、要求がはっきり言葉にならないことがあります。誘いを断りにくい空気、断れば夫の評価に響くかもしれないという推測。強制されていないぶん、妻は自分で決めたことにしなければならなくなります。この曖昧さを描く作品のほうが、心理としては複雑になりやすい傾向があります。

脅しがはっきり書かれている作品は展開が速く、曖昧なまま進む作品は心理描写が長くなる、という傾向があります。紹介文に脅迫の文言が並んでいるかどうかが、ひとつの目安になります。

借金・盗撮系との違いは「断れない理由」の作り方

断れない状況を作る型は他にもあります。借金の取り立て、盗撮映像による脅迫などです。これらと比べると、この型の違いがはっきりします。

借金や盗撮では、断れない理由が作品の外から持ち込まれた事故として置かれます。借りてしまった、撮られてしまった。つまり、その事故が解消されれば関係も終わります。

対してこの型では、断れない理由が関係そのものの中にあります。上司であることは解消できません。取引先であることも同様です。だから終わりが来ないか、来るとすれば夫が会社を辞めるという別の代償が必要になります。この点が、この型を長期化させ、同時に読後に重さを残す原因になっています。

強制の始まり方という点では、夜這い・調教系とも比較できます。あちらは意思を排除するところから始まりますが、この型では意思は残されたまま、選べない状況だけが作られます。夜這いと寝取られの違いを整理した記事も参考になるはずです。

ヒロイン属性との組み合わせ

この型は、ヒロイン側の属性によって印象が大きく変わります。組み合わせとしてよく使われるのは次の三つです。

  • 人妻・専業主婦:夫の収入に生活が依存しているため、断れない理由に説得力が乗ります。最も件数が多い組み合わせです
  • 同じ職場の同僚・部下:妻自身も社内にいるため、関係が日常に組み込まれます。逃げ場のなさが強調されます
  • 女上司・キャリア職:立場の逆転が起きます。社内では上に立つ人物が、別の力関係のもとで従う構図になります

三つ目は件数こそ少ないものの、この型のなかでは特徴的です。普段の立場が高いほど、落差が読みどころになるという設計で、他の型の「変化を追う」構造に近い性格を持っています。属性ごとの分類はヒロイン属性の一覧で整理しています。

目的が達成されたあとに何が残るか

この型で作品の性格が最も分かれるのが、目的が達成されたあとの扱いです。

昇進が決まる、契約が取れる。そこで話を終える作品もありますが、多くの作品はそのあとを描きます。理由は単純で、目的が達成されたあとにこそ、この型の問いが出てくるからです。手に入れたものは、支払ったものに見合っていたのか。夫が知らないまま昇進を喜ぶ場面は、この型でよく使われる終わり方のひとつです。

関係が続いてしまう終わり方もあります。目的が達成されても関係が切れない場合、そこには目的以外の理由が生まれていることになります。ここまで来ると、この型は他の型と合流していきます。関係の帰結だけを軸に分類した結末の型の一覧のほうで、この先の分岐は整理しています。

終わり方の主な分岐
  • 目的達成と同時に関係が終わり、夫は知らないまま
  • 目的達成後も関係が続く
  • 目的が達成されない、あるいは最初から果たされる予定がなかった

この型が合わない人

正直に書いておくと、この型は読者を選びます。

ひとつは、夫が加害の側に回ることに耐えられない人です。夫が差し出す型では、夫は守る側ではなく差し出す側です。夫に感情を預けて読む習慣がある場合、この構造は苦しくなります。この場合は、夫が知らないまま進む型を選んだほうがいいでしょう。

もうひとつは、後味の軽さを求めている人です。この型は関係が仕事と結びついているため、事後も生活が続きます。関係が完全に清算される展開は多くありません。読み終えたあとに残るものが重いことを、あらかじめ承知しておいたほうがいい型です。

さらに、心理描写そのものにあまり興味がない人にも向いていません。この型の見どころは、動機の説明を省いたぶんを心理に回している点にあります。展開の速さを求めているなら、状況設定で押す型のほうが向いています。シチュエーション別の一覧から別の入り口を探してみてください。

作品の選び方

最後に、選ぶときの目安をまとめます。紹介文を読む段階で、次の三点を確認すると外しにくくなります。

  • 主語は誰か。夫が差し出しているのか、妻が申し出ているのか
  • 目的が書かれているか。昇進や契約が明示されていれば、達成の場面まで描かれる可能性が高くなります
  • 脅しが具体的か。具体的なら展開重視、曖昧なら心理重視の傾向

件数の多い型なので、方向を決めずに選ぶと、期待と違うものに当たりやすくなります。作品一覧では媒体別に絞り込めるようにしているので、まずは読みたい方向を決めてから探すことをおすすめします。

なお、作品の設定はあくまで創作上のものです。現実の職場における立場を利用した行為とは切り離して扱ってください。

NTR図鑑 編集部 アダルト作品のタグ体系を整理しているサイトです。作品の分類は、FANZAのジャンル情報と実際の作品紹介文をもとに作成しています。作品の内容については、購入前に必ず販売ページの説明をご確認ください。

自分に刺さる型を探すなら、シチュエーションの一覧から選んでください。

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